はじめに
はい、さんたこ。です。
私の住む関東では梅雨も明け、早くも今日の朝方にはセミの声が聞こえてきました。
こんな季節には白くて美味しいワインが飲みたくなります!
だけど種類が多くて選べない!なんてことは多いですよね。
白、赤、ロゼワインや最近ではオレンジワインの人気があったり。
無農薬、オーガニック、自然派、ビオなどなど、何だか体にも良さそうな言葉がいっぱいあったり。
結局は何を選べばいいのよ!
そんなあなたに、ワインの歴史、製法や原料に関して事細かに・・・なんてやっていたら時間がかかってしゃーないです。
なので今回は「最近買ってなかなかよかったぞ!」という私の経験をもとに、家飲みに向く1,000円台の白ワインにスポットを当てて、コスパの抜群に良かったおすすめ10種をご紹介します。
この記事を読んだ後の皆さんがとるべき行動は次の通り。
- 1.興味のある商品を購入する
- 2-1.気に入った場合は、他の国や生産地域で1と同じブドウ品種のワインを探してみる
- 2-2.気に入った場合は、同じワイナリー内の他のブドウ品種を探してみる
- 3.1に戻る
以上を繰り返すことで、自分の好きなブドウ品種や生産地域が少しずつ分かるようになってきます。
そしてその頃には「もっとしっかりとワインを勉強してみたい」なんて考えているかもしれませんね。
家で気軽に楽しむワイン10選~白ワイン編~
飲食業界の現場に約8年ほど身を置く中でイタリアンの経験が最も長かったことから、ワインを含めてすっかりイタリア文化が好きになってしまいました。
なので、ご紹介の商品はややイタリアワインに偏っております。
それから、ワインの紹介時に“こんな料理と合いますよ~”的なコメントも載せています。
これは、「ワインを楽しむための料理(おつまみ)」であるのか「料理を楽しむためのワイン」であるのか、といった各シーンに合わせた楽しみ方が大切だからです。
お店ではお客様に提案をする場合、そこんとこはしっかりと考えてオススメしてくれますしね。
今回の場合は「ワインを楽しむための料理(おつまみ)」という視点でお伝えしていますので、そちらも参考になれば幸いです。
では、この夏におススメの白ワインを紹介していきましょー
1:ボートシェッド・ベイ / マールボロ / ピノ・グリ
◇このワインの魅力
- ジューシーな甘味と綺麗な酸味
- 初心者向けの飲みやすいブドウ品種
- ジャケ買いしちゃいそうな涼し気で可愛いラベル
ニュージーランドのマールボロ地区で造られるワイン。
ブドウはピノ・グリという白ブドウ品種で多々ある白ワイン用品種の中でも比較的初心者の方でも受け入れやすい味わいが特徴です。
晴れた日の屋外での食事とか、ミックスハーブのサラダや白身魚のマリネなど、少し華やかでさっぱりとしたお料理なんかとぴったりです。
2:ドンナ・マルツィア / シャルドネ / オーク樽熟成
◇このワインの魅力
- レンゲの蜂蜜や黄色い花を思わせる少し妖艶でこっくりとした香り
- この価格帯でほんのりと適度な樽の香り
- イタリアの片田舎を思わせる野暮ったいラベル(こういうのツボなんです、私)
イタリアのプーリア州(長靴形のかかと部分) で造られるワイン。
ここはオリーブオイルの名産地としても有名です。
ブドウは有名なシャルドネ。
このブドウ品種は良くも悪くもクセがないことが特徴なんです。
なので造り手さんや生産地の特色を感じやすく、作り手さんの力量を計る指標ともなるブドウ品種です。
これはオリーブの実や、蜂蜜とマスタードのチキンソテーなど、酸味とコクのあるお料理にぴったりです。
3:ドンナ・マルツィア /マルヴァジア・ビアンカ
◇このワインの魅力
- 桃やアプリコット、ほんのりトロピカルな香り
- 軽すぎず適度なジューシー感
- イタリアの片田舎を思わせる野暮ったいラベル(やっぱり好き、こういうの)
2つめと同じワイナリーのワイン。
ブドウ品種はマルヴァジア・ビアンカ。
主なワイン産出国でこのブドウの親戚たちが栽培され、イタリアでも多くの地域で栽培されています。 このブドウ品種は、どの価格帯やワイナリーの物を買っても比較的飲みやすいワインに仕上がっているイメージがあります。
白カビのブリ―チーズなど軽めでクリーミーなチーズや、フルーツサラダにもピッタリです。
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4:ビアンコ・ポンペイアーノ / フェデリチャーネ・モンテレオーネ
◇このワインの魅力
- 柔らかな甘味とキメの細かい渋味
- 微発砲なのですっきりと軽快な飲み口
イタリアのカンパーニア州(長靴形の弁慶の泣き所の下あたり)のワイン。
ブドウ品種はイタリア土着品種のファランギーナとコーダ・ディ・ヴォルペの2種類。
微発砲に抵抗がある方にも強くお勧めできます。
もちろんワインビギナーの方にも。
ややアルコール度数が低いので飲みやすいですので飲みすぎ注意です。
良く煮込んだトマトソースの料理や、ナポリスタイルのピッツァなど良いですね!
ちなみに「ピッツァ・サルヴァトーレ」でピザをデリバリーしてもらう時はこのワインと決めています。笑
なお、微発砲ですが気張らずに普通のワイングラスで十分に楽しめますよ。
5:クマ / トロンテス
◇このワインの魅力
- 花束のような華やかな香り
- すっきりときつすぎないキレ~イな酸味
- ラベルデザインが味わいを表す典型例
アルゼンチンのトロンテスという土着品種を使った白ワイン。
このワインの特徴、先ずは何といってもラベルデザインです。
目を引く事はもちろんなんですが、ワインの味わいとラベルデザインがぴったりだったのでとても強く印象に残っています。
香りの華やかさなどに抵抗の少ない比較的若い世代の方には強くお勧めです。
生春巻きや、ドネルケバブなど各国の輝けるB級グルメと合わせると良いですね~。
セビッチェのような酢の物とも相性良かったですよ。
私はミョウガの浅漬けと合わせてみましたー。
6:ヴィニウス シャルドネ
◇このワインの魅力
- 低価格帯で[フランス]や[シャルドネ]というキーワードで悩むならこの一本
- 香りも味わいも全てのバランスが良好すぎる
知り合いのソムリエと話していて、「家のデイリーワインは絶対にこれ!」と言われたのをきっかけに購入してから、ずっと飲み続けています。
この価格帯で、フランス産で、シャルドネで、となるとなかなか良いものには出会えませんし、「ハレ」の日用のワインならいざ知らずデイリーレベルだとかなり悩ましいです。
私は「気軽にフランスのシャルドネ」と言えばこの一択です。
根野菜と豚バラのポトフにマスタードをドカンっと添えたものや、季節の野菜のグリルとかにぴったりでした。
あとは、ローズマリーなどのハーブ類を使うお料理がおススメです。
7:ソアーヴェ・クラシコ / ピエロパン
◇このワインの魅力
- とっても上品でなめらかな味わい
- 柑橘とハーブを思わせる温かい季節向きの清涼感
- ワインの「酸味」の価値を理解するきっかけとなった一本
北イタリアのガルガーネガなどの品種を使用した白ワイン。
『ソアーヴェ』というのはイタリアワインのカテゴリーの1つですが、一時期は安いワインの代名詞のようなイメージを持たれてしまっていました。
そのイメージを覆して全体の品質を大幅に向上させた造り手のうちの一人です。
ワイン勉強中だった私に最初に白ワインの魅力を教えてくれた一本でもあります。
これは正直、食事なしで行けます(笑)が、以前に試した中では〇ックナゲットのマスタードソースや、じゃが芋ゴロリなスペインオムレツがぴったりでした。
8:マルケ・ビアンコ・オーガニック / モンカロ
◇このワインの魅力
- なめらかで雑味のない味わい
- 低価格で飲みやすいオーガニックワイン
- 産地といい、ラベルといい、マイナー感がツボ
イタリアのマルケ州(長靴形のふくらはぎ部分)のワイン。
ブドウ品種はイタリアを代表するトレッビアーノ。
この品種を試してみたい方は値段的にも味わい的にもおススメです。
以前までお気に入りだった他のお値打ちトレッビアーノが年々値上がりをする中で出会いました。
卵とトマトの炒め物や、焼き鳥のネギマの塩味なんかとぴったりです。
9:インツォリア / フェウド・アランチョ
◇このワインの魅力
- とってもピュアな果実の味わい
- 同じワイナリー内で他のブドウ品種を試せるのでオススメ
- ラベルが可愛い
イタリアのシチリア州のワイン。
シチリアレモンで有名な巨大な島です。
ブドウ品種はインツォリアというこれまたイタリアの土着品種です。
イタリアワインの楽しみはこの種類の豊富な土着の品種を飲むことにもあります。
ここのワイナリーはその点で同じような価格帯で赤も白もいろいろな種類が試せて、尚且つ高品質なのが大きな魅力です。
すでに旨くて安いワインとして常連になりつつあるので知っている人もいるでしょうか。
トマトソースのシンプルなパスタや、柑橘類とカッテージチーズをのせたサラダ、アジフライにぴったりです。
10:シャマリス / クズマーノ
◇このワインの魅力
- なめらかで心地よい飲み口
- ジャスミンやハーブのような少し青くて華やかで清涼な香り
- 栓がお洒落(笑)
イタリアのシチリア州のワイン。ブドウ品種はグリッロというイタリアの土着品種です。
めちゃめちゃ大きいワイナリーで商品ラインナップも多彩です。
個人的には当たり外れが顕著に表れる造り手さんのイメージです。
その中でもこの価格帯の中では当たりの部類に入ります。
口に含んだ時の味わいの要素に嫌みが全くなく、滑るように喉に落ちていったのを覚えています。
これは、料理を主役とする際におススメする一本ですね。
一般的な家庭料理なら大抵のものにマッチします。
ただし、個性的でワインをとにかく楽しみたい人には物足りないと思われる方もいらっしゃるかも。
あと、このワインはガラス栓を採用していて、取り外しがとてもスムーズでスマート。
初心者に向けたワインの楽しみ方
今回は週の1~2日くらいは家庭でワインを楽しみたいなぁとした場合をコンセプトにまとめてみました。
ワインの楽しみ始めるコツとしては、少しでも美味しいワインを見つけたらその周辺を探すことです。
同じワイナリーの中で他の商品を試してみるとか、同じブドウ品種で他の国や地域のものを試してみるとか。
これって私が洋楽に傾倒していた時のレコードの探しの方法と全く一緒なんです。
その頃は、気に入った楽曲が見つかれば、対象のアーティストの所属レーベル内で他のアーティストを聞いてみたり、好きなアーティストとコラボしている他のアーティストを聞いてみたり。
そうやって発掘なんかをして楽しんでいました。
世の中には価格が100倍違うワインが存在しても、味わいが100倍違うわけではないと私は信じています。
そして皆さんがそれぞれに違う価値基準を持っています。
あなたにとっての最良の出会いのお手伝いができれば幸いです。
次は赤ワインかな、ロゼかな、はたまた日本酒かな。。。 それは、また別のお話で。
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